カタスパン、その1
ついに、白かーさんのご飯を作ってくださったペットキャビンさんのWebサイトへ、カタスパンがその姿を見せてくれました。
ペットキャビン様
http://www.petcabin.net/index.html
カタスパン
http://www.petcabin.net/cart/kata.html
作って頂いていた時は200gでしたが増量されています!
白かーさんは、このご飯をミルクのようにがぶがぶ飲みます。
1回に飲む量は、添付スプーンの3杯から6杯。
今は平均、1回につき5杯から6杯です。
添付スプーンが1杯で約5gなので、25gから30gを1回で飲み干します。
なので最近は日に50gから60gは飲みます。
今はそこそこの量を自分で飲みますが、具合の悪い時は経腸食のようにして食べさせていました。
食べさせる事について、とにかく猫が楽なこと・・・
しいては、その行為をする人間も猫に与えるストレスが少なくて済む、と思える分、精神的負担も激減しました。
とにかく下痢しない。
いくら食べても下痢しない。
それが不思議で仕方なかった。
そして、何より皮膚がね・・・
本当にマシなのです。
まだ完治はしていませんが、今日は写真を撮ってみました。
神経質な猫なので、あまり撮るのも気が進まなくて、日々は撮らない(撮れない)のですがね・・・

皆さん、この画像に驚かれるかも知れませんが、一番酷い時が過去2回ぐらいあって、どちらの時も分厚い真っ黒でじとじとしたかさぶたが目と鼻と耳の周囲にびっちりコケのようにはりついていて、膿み、目は腫れて開けられないわ、目は感染は起こすわ、風邪はひく、風邪が悪化する、で、本当にもう、全身の免疫が下がっているような状態と、まるで自分の免疫が自分を攻撃もしているような、もう、どうにもこうにもならない状態でした。
その状態から、今の状態までの道のりが、本当に色々ありました・・・
今、白かーさんは毎日朝晩こんな風にカタスパンを飲んでいます。


白かーさんの場合は自分で飲んでくれるのが何より助かりますが、オフィスの子達に嗜好性のテストをしましたがみんな必死に奪い合っていました。
なので、嗜好性はとても良いと思いました。
白かーさんがカタスパンを本格的に採り出せたのは5月1日から。
4月20日から開始し、濃度や水分量、回数、好みの温度などを試行錯誤しモタモタしている時に、一度貧血で危ない状況になりました。
これが5月1日です。
この時、貧血で頭があげられなくなったため緊急措置として造血目的とした薬剤を使いました。
もう後先もくそも無い。
悠長な事を言ってられない、してられない、と決心し、栄養はカタスパンのみを人為的に食べさせ、2日後から自発採食が戻り、一気に立ち上がって来ました。
その後、薬剤は徐々に量と使用する間隔が減っていますが、この薬剤は過去に皮膚治療を目的として2回使った経緯があります。
ですが、まったく反応は無く、それよりも間逆の方に向いて行きました。
今、藏田が思うのは、
薬剤の効果、カタスパンの効果、そのぜひを問うのでは無く、猫と関わって来たこの10年余り、本当に猫という種族は難しい生体だと痛感していて、頭打ちもしている中で、今回のような難しい症例で、栄養療法に反応があったのは始めての経験でした。
栄養療法がどれだけ重要か、また、猫という特殊な肉食の食性を持つ動物が、病気の時に必要な栄養素がいったい何なのか。
あまりにも難しすぎて、言葉にも書き表せないし今までの事は書き尽くせないのだけれど、これは治療の一助になるというよりも、これは猫の治療なのかも知れない。
そんな気持ちになりました。
何故なら、瀕死の白かーさんがこの時に摂取している栄養の消化吸収の高さを身をもって感じました。
(あまりに具合の悪い子では、a/dも退院サポートも消化吸収する事がとても困難なのです・・・)
だから・・・
このご飯を最低限、白かーさんが完全復活するまで食べさせてやりたい・・・
そう思いました。
そして、同じ動物界、特に猫界で、同じような悩みを持たれている方にお伝えしたいと思いました。
白かーさんには、かーさんが「ごちそうさま」と言うまで、欲しがるだけあげ続けています。
態度で分かりますので、そうしています。
今改めて計算すると、日に324キロカロリー前後のカロリー摂取を驀進中ですが、だから凄いと思ったのです。
普通の療法食ではこのカロリー量であれば身体の中での処理が追いつかず、下痢する事でしょう。
いつも他の療法食やサプリでもそうなのですが、限界点はどこか?
どのラインか?
と考えます。
個体差にもよって違う事もありますし、その辺りもいつも試行錯誤し模索しています。
使いやすいアレンジの仕方は無いか?
とかも・・・
そんな背景もあり・・・
きっとこれは安心してお伝え出来ると思いました。
すみません。
今日はただの猫好きのおばさんのようなお話をしていますね。
まぁ、そうなので、よしとして頂けましたら・・・有難いです。
職人気質で、たった1匹の猫を救うためにご尽力くださった、ペットキャビンさん。
本当にありがとう御座いました。
そして、製品化して世に送り出してくださって、本当にありがとう御座いました。
そして・・・
カタスパンを作ってくださった、世界に通ずる、動物の真の生態を知り尽くした素晴らしい名医が日本に居てくださった事に、心から感謝をしています。
このご時世、貫く事はとても大変です。
でも、きっと、ペットキャビンさんも先生も、職人魂を貫かれるのでしょうね・・・
その心意気に、敬服致します。
藏田も猫達の身体と対話しながら、この子達の健康を守って行けたらと思っています。
どうかこれからも、動物達の事を、どうか宜しくお願い致します。
そして藏田は・・・
口内炎を制覇しなくてはなりません。
宿敵の口内炎を完治させられずとも、付き合って行ける方法、出来れば完治させたいですが、この得体の知れない疾病に連敗しています。
口内炎から二次的な腎不全にならせてしまうケースがあまりにも多い。
30年、40年前、猫がねこまんまを食べていた時は口内炎なんて聞いた事が無かった。
そう聞きます。
固形飼料が駄目な事も感じています。
そして食性の問題もあると感じています。
室内飼育される猫達が日光浴が出来ずカルシウムが不足し、色々な弊害が出ている事も感じてきています。
しかし、現在、室内で生活する猫達をどうやって守って行けば良いのか。
ねこまんまを食べてくれない猫達に何をどうやってあげれば良いのか。
宿敵はあまりにもやっかいなやつですが、何としても制覇しなくては。
そう思っています。
今夜はひとまずこの辺で・・・
| 藏田雑記 | 22:39 | comments:4 | trackbacks(-) | TOP↑