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近況

藏田です。

長い間更新が出来ておらず、ご心配をおかけしていると思います。
活動を支えてくださっている皆様、温かく見守ってくださっている皆様、誠に申し訳御座いません。

ご報告も沢山溜まっているのですが、とにもかくにも人手の無さを解消しなければ、活動録にも向かえない状況が続いてしまっています。

人手は100%充分にまで確保出来なくとも、ガーデン作業ではあと10名程の方のお力を借りる事が出来れば、施設環境も常に良い状態で維持する事ができ、猫達と深く関わり心身のケアをする事が出来ます。

ケアを要する猫が多いLOVE&PEACEであるにも関わらず、1匹1匹に手厚い手間をかけてやる事が出来ない現状にも、心痛めています。

理想は、最低でも、毎日、確実に藏田以外の当番があり、その当番を最低でも二人体制で行えること。

どうか皆様、重ねて、心からご協力をお願い致します。
命を繋ぐためにここに来てくれた猫達が、無事、里親さんの手元へ行けるよう、どうか皆様の愛情とお力をお貸しください。



そして、溜まっているご報告です。

毎週第3日曜日にJR膳所駅前でさせて頂いているパネル展が少しずつ実を結びかけています。
1月のパネル展で、ルーム2のリトルがご縁を授からせて頂き、2月11日日曜日に、新しい猫生へ向かって再出発致しました。
リトルがガーデンへ来てくれたのが旧ガーデンの勧修寺時代。
来てくれた1ヶ月後に、ここ秋葉台へ移転しました。
来てくれた時は生後1ヵ月半くらいの小さな女の子で、漆黒のような光沢ある綺麗な神秘的な黒猫でした。
その美しい容姿とは似合わない、少々じゃじゃ馬と言いましょうか、頭の良いすばしっこい子で、ガーデンでは投薬には手こずりました。
とはいえ、幸いにも個体が強いのか、周囲が風邪をひていて全滅していても、ひとりシラッとした綺麗な顔をしていました(=目脂なども無い)。

そんなお転婆リトルなので、今回は3段ケイジと一緒に新居へ引越しです。



新しい環境と人に徐々に慣れてから、次の生活ステージへ移行していきましょうとお話をし、里親さんとリトルの歩みを見守っています。

里親様。
どうぞ、リトルの事、宜しくお願い致します。
そして、ご家族皆様のいついつまでもの幸せを、スタッフ一同心より願っております。



<この画像は、お届け翌日。ご飯も食べない、水も飲まない、トイレも行かない、とご心配されて里親さんは眠れなかったのですが、翌日には食べてくれだしたとご連絡を頂いた時の画像です。
リトル、良い表情してますね。
安心しました・・・!^^>



そして・・・
そのパネル展活動を何度か目に留めてくださった、エフエム滋賀様より出演のお話を頂き、明日、2月22日の朝の番組で活動紹介のお話をさせて頂く事になりました。
ラジオは初めてで、それでなくてもお話が上手な方では無いのでてれくさくて仕方ないのですが、可愛いこの子達のためであれば頑張れる!と思い、お話させて頂く事になりました。
お時間が合われる方は聞いてみてください。

≪オンエア≫
エフエム滋賀 77.0khz
コーナー名:「ハッピー!」内、エフエム滋賀「平和堂マイデイリーライフ」
2月22日 午前9時~午前9時半

パソコンやスマートフォンからであれば、
radikoから聴いて頂く事も出来ます。

どうぞ宜しくお願い致します!




そして・・・
腎周囲偽膿胞のシャムちゃん、名前を「あたろう」としました。
年末年始、体調が良くなく、いつ何があってもおかしくないと覚悟をしていたのですが、1月31日の受診で肺にも水が溜まっている事が判明し厳しい状況だったのですが、肺の水と腎臓と腎臓を覆う膜との間に溜まる水も抜いたあとは徐々に復活し、眼底出血して光を失ってしまったものの、今日現在、さっきもすりすりして甘えて来たりして、それなりにエンジョイしてくれていたら良いな・・・と思うような日々を過ごしてくれています。


(撮影 1月31日 エコーで水が溜まっているのを確認中。処置前のあたちゃん。)


(撮影 1月31日 目の検査中のあたちゃん。)

腎不全ですので毎日の点滴をしていたのですが、暫くは遮断し、身体を適正な位置に戻す事に努めました。
(過剰点滴だったのではないかと思っているからです。)
数日前から点滴を再開していますが、適正量と間隔を急いで模索しているところです。
とにかく猫をしっかり触って触って触ること。
そして、観察できる時間と状況を確保したいです。

先生のご好意で、手術中に使うモニターをお貸し頂き、あたちゃんの血圧を測っています。







最近、中年くらいの腎不全の猫で高血圧になる子が増えていますね。
血圧をコントロールするお薬を使うのも手なのですが、何故血圧があがるのか?というところから考えないと、出来る限り根本に近いところから治療に挑まないといけないと思うので、こちらも必死で模索しています。




そしてクロの定期通院。





そんな間にも、茶トラのぴー助が1月入ってから便秘が続き、1月後半から2月上旬にかけて、週に2度病院での摘便を受けたりしていていました。
今回は初めて頑固な便秘にておしっこが出ない状況に陥りました。
今はやむなく人為的な水分補正とラクツロースにて便を緩めてコントロールしています。

便秘が続けば巨大結腸になりやすいですし、そうなってしまったら便を溜められる腸になってしまうので、いよいよ手術しなければならないのかな・・・
出来る限りせずに人間の努力次第でコントロール・管理が可能なのであれば、せずにこしたことは無いのですが・・・です。

保水力の問題もあるのですが、物理的に骨盤が狭くなっているため通りが悪い。
なので、適正な水分を保った便を作ること、それを分解して出すこと。
わかっているのに、ガーデンに来てくれてもう10ヶ月が経つというのに、いまだこれという方法を探し当てられない。

りっぷちゃん(後駆麻痺)、リトムくん(四肢麻痺)、ヒオくん(三肢麻痺)、コータくん(後駆麻痺)、モモちゃん(膀胱麻痺)、と、今までに居たり、現在も居たりだけれど、本当に今までで一番難しい。

藏田が体得する事さえ出来れば里親候補の方が現れてくださった時にお伝えできるし、バトンを渡せるのに・・・
自分自身ができなくてどうする!と思う今日この頃。




そして、久しぶりに繁殖制限の猫ちゃんが来てくれていました。
この子達は保護主さんが頑張ってくださり、里親さんが決まりました。
近日巣立つのですが、今は保護主さん宅で家猫修行が始まりました。
桜の咲くころには行けたら良いね。^^





幸せにね!
おふたりさんっ!




そして、とある日の朝。
寝込みをおそうと画像が撮れるカウちゃん。
やっぱり自然光の中での撮影が動物は綺麗ですね。



あれ?
だれだ?
上手にすまきになっているのは?




はい。
お外猫を引退した茶トラくんでした。



まぁ、しかし上手に入って!
どうやったら、そんなに上手にすまきになれるの?

この時は敷物をはがすのはかわいそうなので整えず、このままそっとしておきました。



先週末の大雪の時の画像。
深夜、外に出てびっくり!

去年に続き、ガーデンでは雪が積もりました。
今回はびっくりするくらいの大雪が。

雪が積もるとガーデンが冷えるので、自然とはいえ、猫達だけの事を考えて言えば、あまり積もって欲しくないなぁ・・・









そんなこんな色々あったここ暫くでしたが、猫達の様子を少しでも伝えて行けるよう、活動を伝えていけるよう、スタッフ一同頑張ります!




【切迫物資ご支援のお願い】
2週間ほどで在庫が切れるものや、在庫切れの切迫物資が御座います。
何卒、温かいご支援のほど、お願いを申し上げます。

1週間消臭・抗菌デオトイレ 飛び散らない消臭・抗菌サンド(1リットル、または4リットル)

カルカン 味わいセレクト(パウチタイプ)1歳~・8歳~

キッチンペーパー

プリンターのインク各色
(「エプソンPM-T960マルチフォトカラリオインクジェット複合機」を使用しています。)
パネル展で配布する印刷物を会で印刷しています。
そのため、インクの減りが早くなってしまいました。

インクジェット用紙(A4サイズ)
パネル展で配布する印刷物用で、猫の画像を印刷するのに使用しています。


〒520-0822
滋賀県大津市秋葉台23-7
 特定非営利活動法人 LOVE&PEACE Pray まで
 TEL 077-532-3118

 ※受取人に個人名が必要な場合は、
 「藏田和美(くらたかずみ)」とお書き添え頂けましたら幸いです。

発送ご連絡フォーム
http://love-peace-pray.jp/amano-php_cgi/mailform/busshi-shien/mailform.php
何らかの事情によりフォームが送信できない場合は、
info@love-peace-pray.jp までご一報頂けましたら有り難く存じます。

何卒、宜しくお願い致します・・・!!!

| 藏田雑記 | 11:55 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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川崎市で起きた、猫大量虐待殺傷事件によせて

まずは、本事件で尊くかけがえのない命を残虐かつ冷酷な手法をもって殺された多くの猫達に、心から、心から冥福を祈ります。

日々、目の前にある事に忙殺され、事件があった事は知っていたものの、詳しい経緯まで知りませんでした。
先日、LOVE&PEACEを任意団体として一緒に作り、共に歩んできた仲間から連絡が入り、詳しい事を知る事になりました。

もし、まだ詳しい経緯をご存じ無い方が居られるかも知れませんので、産経新聞が配信した原文を貼り付けさせて頂きます。

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猫の里親募集サイト悪用 動物保護装い、虐待多発

産経新聞 1月27日(金)7時55分配信
(上記リンク先はYahoo!ニュースに飛びます)

 譲り受けた猫を、ストレス発散のために虐待する-。神奈川県警が摘発した動物虐待事件の容疑者の犯行ぶりが、愛猫家らに衝撃を与えている。容疑者はインターネット上の掲示板を利用し、愛猫家を装い、猫を引き取っていた。動物の里親を募る掲示板は多数あるが、悪意を持った引き取り手の確認方法がない。「同種事件は他でも起きている」という声もある。

 ◆詐欺の疑いで逮捕

 詐欺容疑で神奈川県警に逮捕されたのは、川崎市麻生区の会社員、広瀬勝海容疑者(45)。昨年11月に動物愛護法違反容疑で逮捕されており再逮捕となった。

 動物の虐待が絡んだ事件で詐欺容疑での逮捕は「極めて異例」(県警)。詐欺罪の立件には、人をだまして財物を交付させていたことの立証が必要。県警は「譲る側にすれば猫は大切な財産」と認定した。

 県警によると、広瀬容疑者は昨年11月、虐待して殺傷する目的にもかかわらず、ネットの「里親募集掲示板」で知り合った東京都内の無職女性(52)から子猫1匹を譲り受け、だまし取った疑い。

 「終生家族の一員として愛情を持って育てる」と書かれた誓約書に署名したが、翌日には猫を川に投げ捨てていた。「ストレス発散のため、虐待できる猫がほしかった」と供述しているという。

 ◆厳罰求め署名活動

 愛猫家の間では広瀬容疑者は“危険人物”として、逮捕前から知られていた。引き取った猫の死骸が見つかるなどしていたからだ。

 猫を渡したことがある里親探しのボランティアの女性によると、広瀬容疑者は「虐待する人間がいますが信じられない。本当にひどい」などと語っていた。

 だが、この女性が知人らと調べただけで、広瀬容疑者は昨年7月から最初の逮捕の11月にかけ21匹の猫を引き取っていた。女性は「取り戻せたのは4匹だけ。5匹が死骸で見つかり、残りは行方不明」と話す。

 この女性らは「悲惨な事件が二度と起こらないように」と厳罰を求める署名活動を展開。4千件の署名が集まったという。

 愛猫家たちにとって衝撃的だったのは、善意が前提の猫の里親探しが、悪意で利用された点だ。

 里親募集掲示板は猫や犬が殺処分される前に、引き取り手を見つけようという人たちが運営している。特定非営利活動法人(NPO法人)が運営主体となっている掲示板だけで、少なくとも20以上ある。中には年間800匹を超える猫や犬を扱う団体もある。

 ペットの法律問題に詳しい細川敦史弁護士は「今回のような問題は全国で起こっている」と指摘する。細川弁護士は平成17年、掲示板を通じ猫14匹を引き取ったのに、飼育を放棄されたとして愛猫家が起こした損害賠償訴訟に携わったことがある。猫の返還を命じる判決が確定したが、1匹も戻ってこなかった。

 掲示板の運営者らは引き渡し前に、面談や自宅の様子を確認するなどの条件を設けている。しかし、細川弁護士は「引き渡し条件のハードルを上げすぎると、引き取り手が減るというジレンマがある」と話す。

 ◆「大事件に発展も

 猫などの動物虐待事件は後を絶たない。昨年は、埼玉県三郷市などで女子児童らが刃物で刺された事件で逮捕された少年(17)が、猫の殺害もしていたことが分かっている。

 精神科医で東工大教授の影山任佐氏(犯罪精神医学)は「将来に対する不安や家族内の悩みなどのストレスがはけ口として弱い動物に向けられる」と分析。「はけ口を社会的なエネルギーに変えるシステムをつくらなければ、いずれ大事件に発展する危険がある」と指摘している。


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藏田は思う。
確かに広瀬容疑者は悪い。
だが、何事も一方通行で物事は起きない。
深く考え込まなくともざっと気が付くだけで、あちらこちらに問題点がある。

情報発信を扱う媒体の責任もそう。
我々、ボランティアの意識、大きな責任を負っている自覚もそう。
官民双方が様々な観点から、個人レベルではない再発防止に向けた本格的な取り組みがなされていないのもそう。

ネットの普及に伴い、今や里親探しは誰もが簡単に出来る時代になった。
色々な媒体から里親探しのマニュアルも発信されている。
だけど、最終的にこちら側の最後の砦は自己の意識だと思う。


決して被害者の方を責めているのではない。
同じ立場の人間としての痛みも感じる。

被害者の多くはその被害を公開しない。
だのに、被害に遭った事を公開するのには大変な勇気がいったと思う。

だからこそ、うちも本心を語ろうと思った。

我々自身ももっと責任の重さを再認識し、その自覚を養わなければならない。
それだけでも里親探しの現場の現状がもっと改善されるのでは無いだろうか。

| 藏田雑記 | 23:56 | comments:0 | trackbacks(-) | TOP↑

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