福島へ1
今週日曜日(24日)、朝9時を待ってあちこちに電話をして暫くしてから、某所より情報が入りました。
福島県緊急災害対策本部の今日か明日の会議で、警戒区域の中で取り残されている瀕死の牛の殺処分が決定される見込み、だと。
この日、朝一番で、福島県庁の畜産課に電話をしたところ、今日もまだ何の動きも無いと聞いたばかりだった。
その後、福島県の緊急対策本部に聞いた時も、同じ回答だった。
ついさっきの話は何だったの?
しかし、県庁の畜産課も今日明日の事も何も聞かされていないという話も嘘にも思えない。
いずれにしても電話ではらちがあかないし、何より生存している牛が居る事を正式に伝えなくては、と思い、日曜日午後から福島へ向かいました。
移動に時間がかかるため、宿に着いたのも23時近く。
この日は何も出来ず。
だけれども、明日の朝には福島に居なければの思いで来た。
どんな事でもそうだけれども情報というのは曖昧な事が多く、やはり自分の目で耳で確かめるまでは本当のところはわからない。
この日は福島県庁付近に泊まる事にしたので、着いてから食料の買出しにコンビニに向かう。
深夜近いとは言え、静まり返っているオフィス街。
開いているお店も、車も少ない。



翌朝、宿で地元新聞に目を通す。

これが本当ならば最悪やな・・・
そう思いながら、まずは災害緊急対策本部へ向かう。

災害対策本部で畜産の事をお話しする場所を聞くと、県庁と言う事で、県庁へ向かう。


先日の報道の関係か、名刺を出す前に身元が知れていた。
まさか来られるとは・・・と言われたが、やはり実際に自分の目で確かめないとわからない事がある。
“ここ”でもそう思った。(後述します)
こちらからの話としては、恐らく、県はほぼ全滅と思われているであろう家畜の現状について、お伝えさせて頂いた。
報道では流していない映像も見て貰った。
かなり厳しい状況ではあるけれども、普通に立って歩き回る牛達の映像を見て貰った。
この牛舎だけに限らず、他の家畜も同様な状況の所もあると思われる。
現状調査をし、亡くなっている家畜への措置と、瀕死の家畜の治療と、生存している家畜に対する汚染状況の適切な調査と外部被爆の除染をしたのちに緊急避難をして頂けるようお願いをする。
経済動物は最後には人間の食のために屠蓄される。
だけれども、感受性のある生命個体なのだから今の現状はあまりにも残酷だと思う。
そこで、最終的に今回の活動目的は?という事になる。
「出来る限り、元の生活に近い状態に戻す事」だと思う。
動物愛護の観点から言えば、命を奪われずに生きて欲しい。
本音を言うと、それに尽きる。
だけれどもそれは難しい事なのも承知している。
綺麗ごとを言うつもりは無いけれど、人間の食に命を捧げている感受性のある動物達を、こんな目に遭わせてはいけない。
粗末に扱ってはいけない。
そう思う。
屠蓄されるから、結果的には同じなのだから・・・な訳がない。
だからこそ、こうゆう部分での活動も大事だと思うし、必要だと思う。
この記事を書いている今日(29日)も、県庁の畜産課の方とお話をしました。
家畜はまだどうなるかはわかりませんが、まず今日から警戒区域の中に居る犬や猫の保護に行政が動き出しました。
確かに・・・遅すぎます。
でも、御礼も申し上げたい。
25日の地元新聞に載っていた家畜の殺処分の事も、大きな誤解があるようで、殺処分を前提とした動きでは無いようです。
確かに、瀕死の動物の所有者の方が依頼をすれば処分もあるらしいのですが、今日現在、処分された家畜は居ませんでした。
マスコミに伝えた方針も、正確に社会へ伝えられていないと言われていました。
そんなもんなんですよね・・・
そして交渉事も、関係性を築く事が大切です。
だからあえて、ここに、どんな話をした時に県はどう回答した、とか事細かに敵対関係のような書き方は藏田はしないのです。
そのような背景と想いがあり、こと細かな活動報告が出来ずに本当に申し訳ございません。
ですが・・・頑張ります!
| 藏田雑記 | 03:08 | comments:1 | trackbacks(-) | TOP↑